はじめに
みなさんこんにちは
元防大生のKです。
前回までは防衛大学校の採用試験について解説してきましたが、ひと段落着いたため今までの防衛大学校の1日の解説に戻ります。
今回は防衛大学校の行事の中でもトップクラスに有名である課業行進について解説しようと思います。
前回は元防大生の私が考える防大入試を受けるメリットについて解説しました。
まだ読んでいない方は下のリンクから是非お読みください!

それではどうぞ!
課業行進の概要
それでは課業行進について解説していきます。
課業行進は海上自衛隊の前身である大日本帝国海軍の時代から行われており、海軍士官を育成する海軍兵学校で行われていました。
その帝国軍の血を引く自衛隊の士官学校である防衛大学校でも、課業行進が行われています。
この課業行進は1日2回行われており、朝の課業行進は毎日、昼の課業行進は毎週月、水、金曜日の3回行われています。
これらの課業行進は毎週変わる教務班長をリーダーとした教務班単位で構成されています。
教務班は背の順で並び、課業行進の際には最左翼の学生に腕の振りや歩幅をすべて合わせます。
そのため、最左翼の学生は常に一定の歩幅や手の振りを維持する必要があり、責任は重大です。
そんな課業行進について、今回の記事では準備から課業行進後に行われることまで解説します。
課業行進の練習
それでは最初に、課業行進の練習について解説します。
課業行進は毎回ぶっつけ本番でやっているわけではなく、毎週ほぼ必ず練習を行ったうえで行進が行われています。
その理由は、列の並び方が毎週変化するためです。
概要でも述べた通り、課業行進は毎週教務班長が変わるために並び順が変化するため課業行進時の列の主軸となる最前列と最左翼の学生は毎週変わります。
そのため毎週新しい列員で行進の練習をする必要があります。
練習を怠ると、次の週にガタガタの課業行進を上級生にみられることになり上級生にシバかれる原因となるので、必ず練習したほうが良いです。
課業行進の練習は平日は行う時間がないため大抵土日の昼に行い、練習場所は自身の住む学生舎の屋上であることが多いです。
その理由は周りの目をあまり気にしなくて良いためです。
まだ解説していませんでしたが、普段は厳しい防衛大学校の生活の中でも土日はある程度の自由が与えられます。
その自由の中に“上級生とすれ違う際に敬礼しなくてもよい”というものがあります。
この理由により土日であればどこでも自由に練習をすることができるのですが、どうしても平日の情景が頭によぎってしまうので気まずいです。
そのため練習の際には、なるべく上級生がいない場所を選ぶといいです。
また、行進の練習を行う都合上ある程度のスペースが必要なため、屋上は最適な場所なのです。
課業行進の練習の際には列員同士で一列に並び、屋上の端から端まで実際に歩きながら歩幅や手の振りを揃えることを繰り返します。
練習とはいってもやることは単純なので、毎回長くても30分程度で終わることがほとんどです。
普段は列ごとに練習をするのみですが、たまに上級生立ち合いのもの中隊の1学年全員で課業行進の練習を行うことがあります。
これはいわゆる“ヘルウィーク”に行われるのはもちろんのこと、2学年が解放された直後に行われることが非常に多いです。
その際には上級生の怒号が響く中、1時間近く行進を続けるためきついです。
これで課業行進の練習についての解説を終わります。
課業行進
それでは次に、課業行進本番について解説します。
以前の記事では朝礼について解説しましたが、朝礼後はそのまま課業行進に移り、各教務班ごとに授業を受ける教室まで行進します。
そのさい、1コマ目が空きコマやオンライン授業であり居室に戻る必要がある場合には各学生舎の横まで行進します。
課業行進は全学生が一斉に行うため、迫力がかなりあります。
防衛大学校ではたまにツアーが行われており、この課業行進を見ることができます。
YouTubeでも見ることができるので、そのリンクを下に載せておきます。
なお実際1学年の行進中は、各中隊に3人いる2学年小隊学生長付が行進に随伴して「列が乱れている」や「歩調が小さい」などと大声で怒鳴ってきます。
そのため1学年はいつ怒鳴られるのかという恐怖に襲われながら教室まで行進します。
これで課業行進の解説を終わります。
課業行進後
課業行進で教室の近くまで移動した後は、教務班長の「全体止まれ」の号令で行進を止めます。
その後すぐに教室に移動するのではなく、“情報共有”というものを行います。
情報共有は普通の伝達事項に加え、前回の情報共有の後から指導を受けた内容を1学年の前で報告し、注意を促して再発防止に努めるというものです。
自身の過ちをみんなの前で暴露するってなんか日本赤軍とかの総括みたいですね
上級生から指導される際は、ほぼ毎回その指導内容について情報共有を受けたかどうか聞かれるので、情報共有の内容はメモに取って覚える必要があります。
情報共有を真面目に聞かずに他の人が指導されたことをもう一度やらかしてしまうと、「共有されていなかったのか」と情報共有されていたかどうかを詰められます。
この質問が飛んでくるとほとんど詰みで、どんな返答をしても結局シバかれるのです。
このような際には、「自身が情報共有を聞いていなかった」と答えるのが一番ベターです。
逆に一番してはいけない返答が「情報共有されていなかった」と答えることです。
こう答えてしまうと、自身だけではなく情報共有を行っていなかった学生も上級生からシバかれて今します。
防衛大学校のみならず、自衛隊では同期の絆を非常に大切にしているので、その絆を傷つける様なことをするのタブーです。
最悪の場合、同期から干されて学校にいられなくなってしまいます。
それを避けるために、たとえ真実でも防大内で仲間を売るのは一番やってはいけないタブーなのです。
そのため情報共有された内容はちゃんとメモを取って再発防止に努めるとともに、自身が指導された内容もすべて共有するようにしましょう。
慣れれば恥なんてなくなります。笑
この情報共有が終わると、行進についてきていた2学年小隊学生長付の学生からありがたい話(大抵「行進がヘタ」とか「情報共有が雑」など)を聞いてから、教務班長の「別れ」の号令で各自教室に向かいます。
これで課業行進後の解説を終わります。
おわりに
今回は防衛大学校の行事の中でも有名なものである、課業行進について準備から本番、その後まで詳しく解説しました!
この記事を読んで課業行進に対する理解がより深まったのなら幸いです。
これで防衛大学校の課業行進の解説を終わります。
次回は防衛大学校の授業について解説するか、新しく防大に入校することが決まった学生向けの記事を書こうと思いますので、もうしばらくお待ちください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!



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