退校手続きの流れ
ここからは、入校式が終わった後で防衛大学校を退校する際に必要な手続きを解説します。
退校手続きは大きく分けて、
・スタンプラリー
・官品返却
・面談
・自身の退校準備
の4つに分かれています。
次の章からは、そんな防衛大学校の退校手続きについて解説していきます。
スタンプラリー
最初にスタンプラリーについて解説します。
防大の退校手続きは防大内のいたるところで行う必要があり、それぞれの場所で手続きを行った証明として各部署のハンコを集める必要があります。
スタンプラリーの用紙は、自身の所属する小隊の指導教官に退校したい旨を伝えると貰えます。
スタンプラリー用紙をもらうときの注意点として、小隊指導教官に退校したい旨を伝える前に必ず部屋長にその旨を伝えてください。
小隊指導教官に退校の旨を伝えると、小隊指導教官はまず最初に部屋長に聞き取りを行います。
その際に部屋長が退校のことを知らないと「なんで先に言わなかったんだ」とシバかれるので、必ず部屋長に先に伝えましょう。
ほとんどの場合は部屋長は引き留めることはありません。
私が聞いた話だと部屋長に退校する旨を伝えた際に引き留められた学生がいたそうなのですが、その部屋はその学生が最後の一学年だったそうです。(=すでに最低二人は退校済)
1,2人程度であれば問題ないそうなのですが、あまりにも一学年が辞めすぎると部屋長の評価も下がるため引き留められたそうです。
そのレベルでない限りは、部屋長から引き留められることはほとんどないので大丈夫です。
ただ対番の学生からはめっちゃ引き止められます。
まあ私の場合は、対番の学生がいなかったのですが...
話を戻して、スタンプラリーで回る場所について解説します。
スタンプラリーで回る場所は、普段生活している学生舎に加えて、学生会館と本館(本部庁舎)の3カ所です。
これらの他には、医務室などに行く程度です。
学生会館の場合は構造が単純なので迷うことはありませんが、本館は普段ほとんど行かないせいでマジで迷います。
本館には普段ほとんど行かない上に、内部構造も複雑で行きたい部屋もわかりにくいという三段構えです。
私は目的の部屋を探してさまよっている際に、学校長とすれ違ってマジでビビりました。
スタンプラリーは到底1日で回り切れないので、最速で回っても2~3日はかかります。
これでスタンプラリーの解説を終わります。
官品返却
次に官品の返却について解説します。
防大では入校時に制服やカバンなどの制服類が全て貸与されます。
当然それらは支給された訳では無いので、退校時にはそれらを返却する必要があります。
しかし官品の返却にも面倒くさい手続きがあり、それらを踏まないといつまで経っても退校するのとができません。
官品返却の手続きは下のようになっています。
- 大隊被服係に官品返却の指導受け(やり方の説明)に行く
- 指定された通りに官品を準備する
- 大隊被服係に準備が完了したことを報告
- 大隊被服係のチェック後、クリーニング代の支払い
- 帰省時に役所によって転出手続き
以上のような行程で完品返却は行われます。
この完品返却は前述したスタンプラリーが終わってから、実際に出校する直前に行われることが多いです。
理由としてはスタンプラリーを行う際はそれぞれの部屋に入室要領を行う必要があり、その際は制服でなければならないためです。
次からは、官品返却の行程を一つずつ解説していきます。
はじめに官品返却は、大隊にそれぞれいる大隊被服係のもとに赴き、官品返却の方法を教えてもらう指導受けに行くところから始まります。
大隊被服係は学生が務めるものと自衛官の方が務めるものの2種類存在しますが、ここで言う大隊被服係は学生の方ではなく、三曹の自衛官の方が務める方です。
大隊被服係は確か大隊幹部室(?)という、大隊勤務の幹部自衛官が集まっている部屋にいるのでそこまで赴く必要があります。
名前が間違っていたらごめんなさい。
もちろん部屋に入る際は入室要領が必要ですが、この部屋はみんな仕事をしているので、こっちの動作などは特にみていないことが多いのでシバかれることはほとんどありません。
大隊被服係の方からの指導受けが終わったら、退室して1つ目の行程は終了です。
次は実際に官品返却のための準備をします。
官品返却では、場所を指定されてその位置に指定の並べ方で官品を並べます。
大隊は学生舎1階の階段横の裏口あたりです。
その際、制服や作業服についている名札や襟章を取る必要があります。
帽子のカラー(内張り)も取る必要があるので気を付けてください。

この画像の襟の部分についている白いものがカラーです!
指定されたとおりに官品を並べ終わったら、再び大隊被服係のもとまで赴いて、官品返却の準備が完了したことの報告に行きます。
報告を行うと、大隊被服係による官品のチェックがあります。
これも特段厳しいものではなく、ちゃんと準備ができているかを確認するだけなので構える必要はありません。
大隊被服係によるチェックが終わると、後はクリーニング代と一部の支給品の代金を払って官品返却は終了です。
ここで言う一部の支給品は、私の時は作業靴と白手袋でした。
支給品の請求額は元の代金を12分割して、そのうちの在校期間分の割合を引いて請求されます。
私は確か3000円程度です。
それよりも厄介なのはクリーニング代の方です。
官品返却の際は、すべての制服をクリーニングに出す必要があります。
クリーニングに出すのは大隊被服係の方が行ってくれるので、退校者はクリーニング代を提出するだけで良いです。
そのクリーニング代ですが、私の時は10000円以上かかりました。
下の写真がクリーニング代の領収書です。

私も大隊被服係の方からこの額を請求されたときはビビりました。
もちろん自腹なので泣く泣く払いました。
これで官品返却の解説を終わります。
面談
次に面談について解説します。
退校を希望する学生はスタンプラリーの合間を縫って、各指導教官との面談を行う必要があります。
面談を行うのは、小隊指導教官(1尉)・中隊指導教官(3佐)・大隊指導教官(2佐)・学生隊指導教官(1佐)の四人です。
それぞれの面接では、なぜ退校したいのかや、退校してからはどうするつもりなのかなどを聞かれます。
もちろんそれらの面談での答えも、ある程度事前に考える必要があります。
指導がキツいので辞めます!...だと引き留められて面倒くさいことになるので。
また、指導教官は高位の幹部自衛官であるためか、少々 変人 特殊な方が多いです。
そのため面接の際に、「なんだこいつ?」みたいなことを思ってしまう可能性がありますが、それを表に出さないように頑張ってください。
僕はめっちゃ思いました。
僕の時は階級が上がるにつれて変人度が増していったと思います。
これで面談の解説を終わります。
自身の退校準備
防大生の退校手続きでは、正式な手続きを踏みつつ自身の退校準備を行う必要もあります。
とはいっても、自身の退校準備は部屋にある自身の荷物の片づけだけなのであまりやることはありません。
ただ、退校する際に送る荷物をなるべく減らすために、靴墨などの使わない物は他の一学年に譲ると良いと思います。
家に持ち帰っても使い道がないので...
自身の荷造りが終わったら、学生会館地下にある店で家まで荷物を送ります。
学生会館の店は世間一般よりも安価に荷物を送れます。
また、家にお土産などを持って帰りたい人は、時間の合間を縫って二売で買うことが多いです。
私も記念にノンプレの作業服を買いました。
ノンプレの作業服は1学年が持っているとシバかれる危険なものですが、もう防衛大学校を止める身なので何も怖くありません。
買ったのは下のようなものです。

自身の荷造りや記念品の購入が終わったら、自身の退校準備も完了です。
これで防衛大学校で実際に行う退校手続きは以上です。
転出手続き
最後に転出手続きについて解説します。
防衛大学校は入校時に転入手続きを行い、住民票記載の住所が防衛大学校になります。
そのため退校時はここから引っ越す転出手続きが必要になります。
今まで解説してきたものは全て防衛大学校の学校内で行うことができるのですが、最後の転出手続きだけは防衛大学校外で行う必要があります。
そのため転出手続きは、他の退校手続きをすべて終わらせてから帰省する前に行います。
私は小隊指導教官に下の横須賀市浦賀行政センターで手続きを行うように言われました。
行政センターにはあらかじめ防衛大学校から連絡がされており、手続きをスムーズに進めることができます。
これで転出手続きの解説を終わります。


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