はじめに
みなさんこんにちは
元防大生のKです。
今回は防衛大学校の昼休みに1学年が何をするのかについて解説します。
前回の記事では防衛大学校の授業がどのようなものであるのかを解説しました。
まだ読んでいない方は下のリンクから是非お読みください!

それではどうぞ!
昼休みの概要
防衛大学校では、一般の企業や大学と同様に昼には昼休みがあります。
防衛大学校の昼休みの時間は1140から1300までの1時間20分です。
上級生は食事や買い物など、世間一般の休み時間らしいことができますが、その間に一学年は、ベッドメイキングや作業服のプレス(アイロンがけ)などの 時間外業務 仕事を行います。
一学年が昼休みにやらなければならない仕事は以下の3つです。
・ベッドメイキング
・作業服のプレス(アイロンがけ)
・食事
また、朝仕事を朝のうちにやり切れなかった場合はこの時間までに終わらせる必要があります。
昼休み終了時までに朝仕事がすべて終わっていなければシバかれるので、昼仕事よりも朝仕事を優先してやる必要があります。
朝仕事については、下の記事を読んでください。
また、防衛大学校の公式YouTubeチャンネルがあり、そこでは防大生の1日の生活が紹介されています。
下に動画を載せておきます。
防衛大学校の紹介ビデオでは、昼休みにコンビニで買い物をしていたり仲良く談笑している場面がありますが、一学年がこんなことしているのが見つかると、「ずいぶん余裕あるんだなぁ」と目を付けられてシバかれます。
このビデオでやっている生活は上級生のものなので、これを見て「これならできる!」とか考えていると死にます。
ほんとこれテロなんで気を付けてください。
これで昼休みの概要の解説を終わります。
ベッドメイキング
まず昼休みなって、最初に行うのはベッドメイキングです。
ベッドメイキングの手順自体は普通に行うのですが、三角折りなどの奇麗さやベッドの張りが異常に求められます。

画像のベッドは通常のものではないので重ね方などが異なりますが、毛布の畳み方は同じです。
これが本当に異常で、ベッドの三角折りなどは1ミリのズレも許されず、ベッドの張りは落としたものが5センチ跳ねるレベルまで求められます。
添付した画像のレベルでも汚いと言われてすべて飛ばされます。
そのため、少なくとも一学年の前期中はベッドを奇麗にとることができずに飛ばされてしまいます。
さらに防衛大学校で支給される毛布は、一学年が張りを出すために全力で引っ張るのでめちゃめちゃ伸びていてベッドを奇麗にとるのがとても難しいです。
このベッドメイキングを甘く見て、適当にこのベッドメイキングをおこなってしまうと大変なことになります。
防大のベッドメイキングの計算は減算法で行われ、例えばベッドの張りが足りていない場合はベッドマットごと飛び、毛布がベッドの端ギリギリにない場合は畳んである毛布がすべて飛びます。
さらに不備事項が多いとベッドのフレームごとひっくり返されたり、ベッドがありえない位置まで移動していることもあります。
私の場合はベッドがドアに立てかけられて、片方のドアが塞がれていたことがありました。
そのため、このベッドメイキングを適当に行うと夕清掃の際にベッドが台風に遭い悲惨なことになります。
ベッドの張りは夕清掃前に張り直すことができるのですが、三角折りなどをやり直す時間はないので、昼休みに完璧に行う必要があります。
またベッドメイキングの際に毛布も奇麗に畳んで重ねる必要があるのですが、毛布の畳み方について詳しくは下の記事をお読みください!

これでベッドメイキングの解説を終わります。
プレス(アイロンがけ)
次に作業服と制服のプレスについて解説します。
ベッドメイキングが終わると、次に行うのは夜の容儀点検に向けての作業服のプレスです。
本当ならこの時間に制服のプレスも終わらせられれば楽なのですが、2着プレスするのは時間がかかりすぎるので初めのうちは制服のプレスは夕方に回されることが多いです。
作業服のプレスは制服のそれとは大きく異なっており、作業服を奇麗にプレスするためには手順に従ってプレスをする必要があるので今度詳しくまとめようと思いますが、プレスの内容を簡潔に説明すると、
シワを一つも残さずプレス線をガチガチに固める
というものです。

これは当時防大生だった私が撮った写真です。
プレス線とは、作業服の折り目のことで、ズボンのベルト通しから出ている線がプレス線です。
防衛大学校の作業服は、このプレス線がはっきりと見えるレベルまでつけられている必要があります。
このように線をくっきりと出すためには、線を付けたいところを追って霧吹きで水をかけ、アイロンをドライにして全力でプレスすることを何回も繰り返す必要があります。
写真では見えにくいのですが、このプレス線は上衣の袖にもついており、合計で4か所のプレス線を付ける必要があります。
作業服は厚めの記事でできており、服のシワをなくすには全体重をかけるレベルに力をかけなければならず非常に疲れる上に、上下のプレスに短くとも10分、不慣れなうちは30分ほどかかってしまいます。
逆に常装と第一種夏服はしわが目立ちにくいため、シワができやすい所をある程度重点的にやればきれいになります。
ただ、常装と第一種夏服にアイロンをそのままあてると生地が解けてしまうため、常装のプレスの際はハンカチなどのあて布を用いる必要があります。
第二種夏服は生地が薄いため作業服よりはプレスは楽ですが、常装などよりはしわが付きやすくなっています。
第二種夏服は下のようなものです。

これでプレスの解説を終わります。
昼食
次に昼食について解説します。
今まで解説したベッドメイキングとプレスを終わらせ、残りの朝の部屋仕事も終わらせて一学年はやっと食事をとることができます。
現在はコ〇ナのため食堂での一斉喫食を行っていませんが、コ〇ナが流行る前までは行っていたそうです。(現在は再開しているそうです)
一斉喫食とは防衛大学校の有名な行事の一つで、防衛大学校の全学生2000人ほどが一堂に会して昼食を取ります。
一斉喫食は下のリンク先の画像のようなものです。
防衛大学校の学生食堂はセルフサービス式なのですべて自分で取る必要があるのですが、一斉喫食の時は一学年が全員分の食事を並べます。
一斉喫食には席の配置やご飯の盛り方、ドレッシング・お茶の勧め方などのルールが事細かに定められており、一学年にとっては防大の生活で1,2を争うほどのきついものであったそうなのですが、解説したいことが多いのでまた別の記事で書こうと思っています。
昼食は朝と比べてある程度時間があるので、ちゃんと全部食べることができます。まあ5分程度で食べる必要があるのですが…
昼食はほとんどがごはん食で、たまにスパゲッティなどが出ます。
食事中でも一学年は気が抜けません。
なぜなら食事中は上級生への気遣い(という名の奉仕)を行わなければならないからです。
これは、昼食以外での食事の際の一学年の仕事なのですが、コ〇ナ禍で一斉喫食がなくなったため昼食時でも同様のことを行っております。
一学年は食事を運んだ後にお茶やドレッシングなどを集積場から持ってきます。
そして上級生が来るとお茶やドレッシングを勧めます。
この時気を付けることは、ドレッシングを渡す際はよく振って蓋を開けた状態で渡すことです。
その後も上級生の状態を確認し、お茶がなくなったらすぐに勧める必要があります。
上級生によっては、勧めたドレッシングの味が気に入らないということがあるので、「このドレッシングの味嫌いだわ~」とか言われたら急いで集積場から別のドレッシングを取ってくる必要があります。
学生食堂には様々な種類の胡麻や紫蘇などドレッシングが置いてあるのですが、無難な胡麻やすりおろしオニオンなどのものをもっていけば大体大丈夫です。
1000アイランドしか残っていなかったら終わりです。
逆に青しそドレッシングは好みが分かれるので、持っていくのは他のドレッシングがなかった場合のみにしておくべきです。
食事について詳しく知りたい方は、下の記事を読んでください!
これで昼食の解説を終わります。
その他のやること
最後に今まで解説したもの以外で、昼休みにやる必要のあるものを解説します。
通常の場合は昼休みに行うことはこれだけなのですが、上級生からの呼び出しなどが入っているとそれに時間を割く必要があり、使える時間がどんどん短くなっていきます。
さらに昼休みは呼び出された上級生がいない場合も多く、上級生がいるかを何度も確認に行く必要がありさらに時間を取られてしまいます。
防大のシバきについてはまた記事にしますので、もう少々お待ちください。
また、月・水・金曜日は昼も課業行進があるので、朝と同様に部屋の点検・集合を行う必要があります。
昼の課業行進は1300に集合完了です。
課業行進について詳しくは下記の記事を見てください。
これでその他のやることについての解説を終わります。
おわりに
これらの昼休みにやることを乗りえて一学年の気の抜けない昼休みが終わり、午後の睡眠(授業)に入ります。
午後の授業は午前のものと同じなので解説は省きます。
防衛大学校の授業について詳しくは下の記事を読んでください!
これで防衛大学校の昼休みの解説を終わります。
次回の記事では防衛大学校のシバきについて詳しく解説していきたいと思います!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!



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