日夕点呼
それでは防衛大学校の日夕点呼について解説します。
前回までの記事で中央ホールに移動してきた1学年は、日朝点呼時と同様に下の画像のように小隊ごとに並びます。

日朝点呼について詳しくは下の記事をお読みください!
並んだら各小隊の小隊週番付が人員の人数確認を行い、結果を中隊週番→大隊週番→学生隊週番に報告して点呼は終了です。
その後は連絡することがある人が前に出て連絡内容の伝達を行ったり、集合の遅い1学年に対してありがたい言葉をかけたりします。
その際、1学年はそれらの伝達内容や指導内容をすべてメモに取る必要があり、メモを忘れた学生はめちゃめちゃにシバかれます。
伝達内容をメモにとって、中隊週番の「別れ」の号令で日夕点呼は終了です。
これで日夕点呼の解説を終わります。
容儀点検
次に日夕点呼の本番である容儀点検について解説します。
朝からドタバタを乗り越えてきた1学年に最後に待ち構えているのがこの容儀点検で、これを乗り越えればひとまず休息の時間である自習時間が訪れます。
自習時間についてはこちらからお読みください!
以前の記事で書いた朝の容儀点検は、防大の制服である常装の容儀点検ですが、今回の容儀点検は作業服での容儀点検です。
まだ読んでいない方はこちらから!
容儀点検では一学年は四列横隊となり、新品のポケットティッシュと指定のハンカチ、メモ帳を左手に持って上級生に容儀を確認してもらいます。
そして、不備があった際には上級生が「〇〇不備!」と言うので点検を受けている一学年は大声でそれを復唱します。
大体の場合はプレス不備や着こなし不備などの、できていないもの+不備の形で呼ばれるのですが、不備事項が多いと全部不備となり、さらにひどいと”点検を受ける態度不備”となって容儀点検解雇となってしまいます。
容儀点検解雇になってしまうと容儀点検を受けることができなくなってしまい、その状態を放置しているとシバかれるので解除のお願いをしに行く必要があります。
そんな防衛大学校の指導については以下の記事をお読みください!
このように、容儀点検は一学年はほぼ確実に落とされます。
たまに合格する一学年もいますが、ほとんどが一年前から防大にいる留学生や留年生です。
こんな感じで容儀点検で何を確認されるかを解説したので、ここからは実際に容儀点検では何を見られるのかを解説します。
作業服の容儀点検でみられるのは、プレスと着こなしです。
まず、プレスはシワが一つもないか、プレス線(袖やズボンにアイロンを用いてつける線)がちゃんとついているかをチェックされます。
シワは着こなしでごまかすことができるのですが、プレス線をごまかすことはできません。
プレス線は紙を切ることができるほどのレベルまでガチガチに固める必要があり、線を付ける部分に霧吹きで水をたっぷりかけ、全体重をかけて全力で押さえ固めます。
この作業を繰り返すことで紙をも切れるほどのガチガチのプレス線が形成できるのです。
下の写真は私が防大にいた時の作業服の写真です。ズボンのベルト通しから出ているのがプレス線です。
これくらいのレベルだとプレスが甘いと言われ、容儀点検では落とされます。

次に着こなしでは、防大所定の着方を完璧にできているかをチェックされます。
防大の着こなしは特殊で、上の写真のように背中を目いっぱい引っ張って服のしわをすべて体側に奇麗にまとめます。
部屋で時間をかければこのレベルまでできるのですが、実際には着こなしにかけられる時間は30秒程度なのでここまで完璧に着こなしをおこなうことは不可能です。
前回の記事でも解説しましたが、さらに部屋で着こなしをしてから容儀点検がおこなわれる中央ホールまで走って移動する必要があり、その時は背中のベルトのあたりを全力で押さえて少しでも着こなしが崩れないようにします。
この際、上級生とすれ違って敬礼してしまうと間違いなくゲームオーバーです。
上級生が部屋を出るのは容儀点検ギリギリの時間が多く、その時に上級生とすれ違ってゲームオーバーということが頻発するため、少し早めに部屋を出ると上級生とすれ違う確率を減らせます。
前のページで紹介したペンギン走りをすることで、走ることによる着こなしの崩れはある程度防ぐことができます。
こんな感じで容儀点検でチェックされるポイントを紹介したところで、容儀点検の解説を終わります。
次のページでは、最後の日夕点呼後に行われる事について解説します。


コメント