はじめに
みなさんこんにちは
元防大生のKです。
今回の記事では、防衛大学校の生活の中でも厳しいものとして知られている夕清掃について解説します。
前回の記事では、1学年が夕方に行う夕仕事について解説しました。
まだ読んでいない方は下のリンクから是非お読みください!
それではどうぞ!
夕清掃
それでは初めに夕清掃がどのようなものであるかを解説します。
以前の記事でも紹介しましたが、防衛大学校では朝夕の1日2回清掃が行われます。
もちろん清掃を行うのは1学年で、上級生はそんな1学年の清掃にケチをつけるだけです。
そんな防衛大学校の夕清掃ですが、大きく分けて以下の4つの行程に分かれています。
- 清掃準備の準備
- 清掃準備
- 清掃本番
- 清掃後
前回の記事では夕清掃の準備の準備まで解説したので、今回の記事ではその後の夕清掃について解説します。
防衛大学校の清掃については下記リンクの記事でも詳しくまとめていますので、よろしければお読みください。
それではどうぞ!
清掃準備
それでは初めに清掃準備について解説します。
前の記事でも書きましたが、夕清掃の始まる5分前から清掃準備が始まります。
1学年は清掃準備の5分間の間に清掃場所まで移動し、清掃の準備を終わらせて上級生が務める清掃長が来るのを不動の姿勢(気を付け)で待つ必要があります。
不動の姿勢は下のツイートの下二枚の写真のようなものです。
清掃場所は週ごとに変わり、同じ場所の清掃でも前回清掃した際と手順が変わっていることもよくあるので必ず清掃手順などの”申し送り”を行う必要があります。
申し送りは一般社会で言う引継ぎのことです。
防衛大学校の清掃では清掃場所が毎日変わるため、毎回新しい清掃手順を頭に叩き込む必要があります。
しかも厄介なことに、清掃を行うたびに清掃時の手順や拭き方など細部が変わるため、申し送りは必須のものになっています。
詳しくは下記リンクの記事で紹介しているので、興味を持った方はぜひお読みください。

そんな感じで、あらかじめ申し送りをおこなって清掃手順や用意を頭に叩き込んでから清掃準備に臨みます。
清掃準備の時間は1910から1915までの5分間です。
この5分間に各中隊(自身の住んでいる階)の1学年全員(約40名)が同時に準備するので、同期間での譲り合いなどの連携が重要になっています。
さらに、この時間は上級生が浴場や学生食堂から帰ってくることも多いため、常に前方を警戒して確実に敬礼を行う必要があります。
この時気を付けることは、”走っているときは歩きながら敬礼する”ということです。
その場で立ち止まっているときに敬礼する際はそのまま敬礼をおこなえばよいのですが、廊下の移動時など走っているときは走りから歩きに変えて敬礼します。
この時立ち止まって敬礼すると指導してくる上級生もいるため注意が必要です。
帽子をかぶっているときは下画像の左のような一般的な敬礼をします(これを挙手の敬礼と呼びます)が、脱帽時は下画像の右のような10度の敬礼と呼ばれるお辞儀をします。
清掃時は作業帽にODのTシャツ、作業服のズボンに作業靴というスタイルなため、基本的には挙手の敬礼を行います。
敬礼の際も動作の速度が重要で、たらたら敬礼しているとシバかれます。
また、どちらの敬礼でも敬礼をする際に、「お疲れ様です!」と大声で叫ぶ必要があります。
これは一日に何十回も言うので最初のうちは滅茶苦茶声が枯れてのどが痛くなります。
それでも大きな声を出さなければならないので、一学年はのどぬーるスプレーなどを使うことでのどを胡麻化し、何とか大声を出しています。
敬礼は一日に何十回も行うので、二学年になるころには「お疲れ様です!」がどんどん早口で言われるようになって、最終的には「オッ!!!!」みたいな勢いで押す形になります。
清掃準備が完了したら、所定の位置に不動の姿勢で立ち清掃長が来るのを待ちます。
この際もほかの上級生と出くわしたら敬礼をする必要があります。
これで清掃準備の解説を終わります。
清掃本番
次に清掃本番について解説します。
清掃長が清掃場所に来たら敬礼を行い、「清掃かかれ」の号令で清掃を始めます。
夕清掃の時間は1915から1925までの10分間で、これは朝清掃の20分よりも短くなっています。
時間は短くなっていますが、清掃の内容に変化はないため朝よりも急いで清掃を行う必要があります。
朝清掃の際は上級生も寝起きなのでチェックが甘かったりするのですが、夕清掃の際はバッチリ起きているのでチェックは厳しくなります。
また、以前の記事では解説していませんでしたが、清掃時には気をつけなければならないことが2つあります。
1つ目に、“清掃中は他の上級生に敬礼してはならない”ということです。
清掃中は清掃長の指揮下に入っているため、他の上級生に敬礼するとシバかれます。
2つ目に、“清掃中でも上級生の邪魔をしてはならない”ということです。
夕清掃の時間中は、浴場から帰ってきた上級生や、一学年のベッドを飛ばしに向かう上級生が廊下を歩いており、彼らは一学年のことなど気にもしていないので避けてくれるということは絶対にありません。
それどころか自分から清掃中の一学年にぶつかって シバく 指導することがあります。
指導されるだけで済めばよいのですが、最悪の場合呼び出しを食らうことがあるので常に周囲を警戒しながら急いで清掃を行わなければなりません。
この動画の最初のように、一学年は常に上級生から圧をかけられながら清掃をおこないます。
ちなみに、この動画の一学年は展示用のためなのか雑巾がけのスピードがとても遅いです。
実際の清掃でこんなトロい雑巾がけをしたら確実にシバかれます。
これで清掃手順が終了するか、清掃終了の時間になると清掃長から「わかれ」の号令がかかるので敬礼して解散します。
これで清掃本番の解説を終わります。
夕清掃後
夕清掃後も地獄は続きます。
一学年が必死に夕清掃をおこなっている間に、上級生は一学年がベッドメイキングや整頓が完璧にできているかを確認し、できていなければ飛ばします。
ここでの”できているか”の基準はアホみたいに厳しく、1ミリでもずれていれば飛ばされるのでほぼほぼ飛びます。
夕清掃が終わるのは1925で、容儀点検が1935に整列完了する必要があるので、この10分間に飛ばされたベッドを復旧して昼休みにバチバチにプレス(アイロンがけ)した作業服に着替え、着こなしをして中央ホールまで走って移動し、整列する必要があります。
実際には夕清掃が1925に終わることはほぼない(大体1928頃)ので、5分ほどで復旧と着替えを行う必要があります。
そんな感じで上級生に急かされながら慌てて部屋に出て、1学年は日夕点呼に臨みます。
これで夕清掃後の解説を終わります。
おわりに
今回の記事では、防衛大学校の夕方の試練である夕清掃について解説しました。
夕清掃は朝清掃に比べて、異なる部分が多くあることがわかってもらえたと思います。
この記事を読んで、防衛大学校の夕清掃について知ってもらえたなら幸いです。
これで今回の記事を終わります。
次回は防衛大学校の日夕点呼について解説しようと思います。
日夕点呼は日朝点呼とは異なる点が多くあるため、楽しみにしていてください!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!



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