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防衛大学校の医療事情とは?医務室の仕組みと受診手続きを元防大生が解説

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はじめに

みなさんこんにちは

元防大生のKです。

今回の記事では、防衛大学校の医療事情について解説します。

防衛大学校の医療事情が深堀りされることはほとんどないため、この記事を読めば防衛大学校の医療事情について詳しく知ることができます!

是非最後までお読みください!

前回の記事では、防衛大学校のハラスメント対策について解説しました。

まだお読みになっていない方は下のリンクから是非お読みください!

それではどうぞ!

防大の医療体制の概要

まず最初に防大の医療の概要について解説します。

防大の医療は下に紹介する3つのステージに分かれています。

  1. 耐える
  2. 医務室を利用する
  3. 外部の自衛隊病院に行く

次の章からはそれぞれのステージについて解説していきます。

まず耐える

防大の医療の第一ステージは”まず耐える”から始まります。

怪我をしたり風邪をひいたりした場合でも、軽症であればそのままいつも通りの生活を送ります。

この耐えるのレベルが防大生と一般人の間には大きな開きがあります。

防大内には医務室という病院があるにもかかわらず防大生が耐えることが多い理由としては、”医務室の利用手続きが煩雑であること”が挙げられます。

詳しい利用手続きについては次の章で書きますが、医務室を利用するためには体調が悪い中で行うにはあまりにも面倒くさい手続きを踏む必要があります。

医務室へ行こう

怪我や風邪が耐えられないレベルになると、防大内の病院である医務室に行きます。

医務室とは

医務室の利用方法を解説する前に、まずは防衛大学校の医務室がどのようなものであるかを解説します。

医務室は学生舎の近く、第二大隊と第三大隊の間にあります。

昔の校舎みたいな外面とは対照的に、中は大学病院などのようにとても清潔に管理されています。

医務室には、通常の内科と外科の他に整形外科や歯科などもあり、軽微な怪我や虫歯などの場合はここで治療を済ませることができます。

医務室で対処不可能と診断された場合は、救急車で横須賀中央病院まで搬送されてそこで治療を受けます。

以前同期が脱水症状で倒れた際は横須賀中央病院まで搬送されていました。

防衛大学校のアピールポイントの一つに、”学生は学校内の病院、医務室を無料で使える”というものがあります。

これは嘘ではなく、実際に医務室は無料で利用することができるのですが、一つめんどくさい点があります。

それは”医務室に行くまでの手続きがクッソだるい”ということです。

学生が医務室を利用する流れはめんどくさいものとなっており、1学年がこんなことしてる時間の余裕はありません。

次の章では、そんな医務室利用の流れを解説します。

医務室利用の流れ

医務室に行くには前述したとおり煩雑な手続きを踏む必要があります。

医務室利用の手続きには大きく分けて

  1. 部屋長への報告
  2. 受診カードの取得
  3. 受診
  4. 結果報告

の4つの行程があります。

その医務室利用の手続きを解説します。

部屋長への報告

まず医務室を利用する前に、自分の所属する部屋長と教務班の班長に医務室を利用する旨と、それによって授業を休む(欠課)する旨を伝える必要があります。

これらの報告をしておかないと、課業整列の際などの人員報告の際に、情報が伝わらずに人数が合わなくなってしまい大変なことになります。

これを怠るとクソシバかれるのはもちろん、最悪の場合脱柵(脱走)を疑われて事故になる可能性もあるので必ず報告するようにしましょう。

これで部屋長への報告の解説を終わります。

受診カードの取得

部屋長と教務班長への報告をしたら、次は指導教官室に行って受診カードの記入を行います。

この行程が受診手続きの中で最も大変なものです。

部屋長や教務班長への報告は最悪同部屋の1学年に頼むことができますが、受診カードの記入は自分で行う必要があります。

しかもその受信カードは指導教官室にあるので、どんなに体調が悪くてもも作業服や制服の着こなしをちゃんとしてから厳正な入室要領を行う必要があります。

流石に指導官室への入室要領は他の部屋に比べて指導は緩いですが、それでも普通に怒鳴られたりします。

体調が悪くても指導官からも入室要領を指導されて何度もやり直しになることもザラです。

この理由から、1学年はよっぽどのことがない限り医務室を利用することはありません。

どちらかと言ったら清掃中などに倒れて医務室に搬送されることの方が多いです。

受診カードに必要事項を記入して、自分の小隊の指導教官(小隊指導教官(一尉))に提出して捺印をもらい、それをもって退出します。

医務室へ移動

受診カードが獲得できたら、ようやく医務室に行くことができます。

ただし、ここでも注意することがあります。

それは”上級生は自身が体調不良であることを知らない”ということです。

上級生は自身が体調不良であることを認知していないため、通常と変わらずに接触してくるしシバいてきます。

体調が悪い中上級生の相手をするのはしんどいので、医務室に行くまではできるだけ気丈にふるまってシバかれないようにするか、いっそのことめっちゃ体調悪そうにして相手に気づかせると良いと思います。

医務室受診

医務室に入ると待合室があり、そこに受診カードを入れる箱が置いてあるので、そこにカードを入れてから診察に呼ばれるまで待合室で待機します。

この待つ時間がなかなか長く、場合によっては1時間以上待つこともあるので課業鞄に本などを入れておくと良いです。

画像の下に置いてあるものが課業鞄です。

また、これは私が医務室の利用方法の説明の際に聞いた話なのですが、受診の際に今まで使っていた薬を持っていくと同じものを処方してくれるそうです。

そのため、アトピーなどで薬を継続使用している方はその薬を防大に持っていくことをオススメします。


そうして、受診が終わると医官の方から”診断区分”というものを言い渡されます。

診断区分とは簡単に言うと受診の結果を示すもので、言い渡されたものはその診断区分によって異なる色のバッジを右胸につけます。

診断区分は四つあり、休務訓練休特装・軽業の四つがあります。

次から、それぞれの診断区分について解説します。

休務

まず、休務は風邪をひいたときなどに言い渡される診断区分です。

休務の際は右胸に赤色のバッジをつけます。

休務の際は基本的に課業は休みで、ベッドメイキングやプレス(アイロンがけ)など一学年の仕事をすべてせずにベッドで寝る必要があります。

これは休務のみではなく訓練休以外のすべての診断区分に共通することなのですが、診断区分を言い渡された学生は基本的に他部屋に入室することができません。

そのため、報告書などの作成はできても提出をすることはできないので同期に頼む必要があります。

現在はパソコンを用いた電子報告書の形態をとっているので報告書の問題はないのですが、清掃の代行は代わりの学生に行ってもらう必要があります。

これで休務の解説を終わります。

訓練休

次に訓練休について解説します。

訓練休は通常の授業や清掃などは行えますが、訓練には参加しないという診断区分です。

訓練休は青色のバッジを右胸につけます。

これは私が防大生だった時にこの診断区分になっている学生を見たことがないのでよくわからないです。(ごめんなさい)

これで訓練休の解説を終わります。

特装

次に、特装について解説します。

特装は、骨折などをしてギプスなどをする必要がある際に、常装や作業服ではなくジャージを着て行動する必要がある際に言い渡される診断区分です。

得宗の際は、緑色のバッジを右胸につけます。

特装の際は、基本的に作業服や常装の代わりに官品のジャージ(んだじゃ)を着用します。

下のリンク先でんだじゃを見ることができます!

聞いた話では、私の同期で入校してすぐに足をねん挫してしまった学生がいたらしく、二か月ほど松葉杖で生活していた学生がつけていたそうです。

1学年の最初にこのような状態になってしまうと、入室要領などを体で覚えるのができなくなってしまうため怪我には気を付けましょう。

これで特装の解説を終わります。

軽業

最後に軽業について解説します。

軽業は軽いねん挫など、体育や清掃などの体を酷使することができない怪我の際に言い渡される診断区分です。

この診断区分でも清掃代行を立てる必要があるのですが、他の診断区分と違ってバッジ以外目に見える違いがないため清掃代行などを頼む際も非常に頼みにくいです。

ぶっちゃけ軽業言い渡されるくらいなら痛みに耐えて清掃などを行ったほうがマシです。

それで悪化したら特装や訓練休などがもらえるので。

これで診断区分と医務室受診についての解説を終わります。

結果報告

次に結果報告の解説をします。

医官の方から診断区分を言い渡され、必要に応じて薬が処方されて診察は終了となります。

そして、診察が終わると受診カードの返却と受診の結果報告の為にもう一度指導官室に行く必要があります。

ただ、診断区分が言い渡されると基本的には代行の学生に頼むことになると思います。

診断結果の報告が終わると前述した診断区分に応じた色のバッジを渡されるので、受診した学生はそのバッジを右胸につけて生活します。

この際忘れてはならないのは、診断区分を言い渡された場合にはその旨の報告書を作成する必要があることです。

現在は電子報告書が導入されていますが、入校後しばらくの間は紙の報告書を使用する必要があると思います。

紙の報告書は取り扱いが非常に面倒ですが、報告書を作成しないと事故になってしまうのでちゃんと作成するようにしましょう。


医務室利用の手続きはこれで以上になります。

風邪や怪我が治った時には、もう一度受診して診断区分の解除をしてもらう必要があります。

この際の受診手続きは自分で行けないので同期に頼む必要があります。

外部の病院へ行こう

最後に、外部の病院の利用について解説します。

清掃中に急に倒れた場合や深刻な怪我など、医務室では対処できないと判断された場合は防大外の病院に搬送されることになります。

一般的には近くの自衛隊病院である“横須賀自衛隊病院”に搬送されることが多いです。

ここに搬送された場合、最低1日病院に泊まってから防大に帰ってくることが多いです。

もちろん、ここも自衛隊の施設なので受診料などもすべてタダです。

ここでも処置できないと判断された場合は民間の病院に搬送されることになるそうなのですが、大抵この病院でカタが付くためほとんどないそうです。

これで外部の病院の利用についての解説を終わります。

おわりに

今回は防衛大学校の医療体制について解説しました。

この記事を読んで防衛大学校の医療事情がどのようなものであるかを理解していただけたなら幸いです。

次回は防衛大学校のコロナ対策について解説する予定です。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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