はじめに
みなさんこんにちは
元防大生のKです。
今回の記事では防衛大学校の新入生向けに、防衛大学校に行く日である着校日当日の流れと、その前日の前泊のススメについて解説します。
前回の記事では、防衛大学校入校までに用意するべきもののうち、学力と身体に関することについて解説しました。
まだお読みになっていない方は下のリンクから是非お読みください!

このように、このブログでは世間にあまり明らかになっていない“闇の部分”を解説しています。
この記事を読んで防衛大学校の実態に興味を持った方は、ぜひこのブログの他の記事もお読みください!
それではどうぞ!
前泊のスゝメ
まず最初に、着校日前日の流れについて解説します。
関東地方に住んでいない限り、着校日前日は必ず横浜近辺で前泊したほうが良いです。
詳しくは次の章で解説しますが、着校日当日は非常にやることが多く、朝早くから行かないと大急ぎで手続きを行う必要があり大変苦労します。
そのため、着校日当日は開始時刻である1000に行くことができるように防大の近くで前泊することを強くオススメします。
着校日前日(3/31)は同様の防大生が多く前泊するため、ホテルの予約は早めにすることをオススメします。
防大周辺でなくても、横浜市などの神奈川県内であれば十分です。
私も横浜のビジネスホテルで前泊しました。

泊まったホテルの近くに川があり、そこから桜も見ることができました!

また、地域によってあるかどうかわかりませんが、県ごとの地方協力本部がまとめて防大まで送ってくれることもあります。
その場合は前泊するホテルは選べませんが、着校日当日にバスに乗ったまま防大まで入ることができるのに加えて、防大までの交通費がすべて無料で済むためある場合は利用することを強くオススメします。
着校日当日は正門の前が着校する学生で長蛇の列ができるため、防大内で解散というのは大きなメリットになります。
これらの理由から自分でホテルを予約するなり、地方協力本部の送迎に参加するなりして着校日前日は防大近辺に前泊することを強くオススメします。
これで前泊のススメについての解説を終わります。
着校日当日
ここからは着校日当日の流れについて解説していきます。
やることはいつでも変わりませんが、私が防大生になったのが某ウイルスの流行っていた時期なのもあって、順序が異なる場合もあります。
そこはご了承ください。
まず、着校日当日にやることを列挙すると、
- 所属中隊の発表
- 対番学生の割り当て
- 中隊指導教官・部屋長への挨拶
- 被服採寸・受領
- 訓練物品の受領
- 荷ほどき
- 食堂での一学年全体での喫食
- 書類作成
- 対番教育
となります。
これらは基本的には列挙した順番で行われますが、状況次第で順番は前後します。
次の章からは、これらについて一つずつ解説していきます。
所属中隊の発表
まず防衛大学校に到着した学生は、防大の正門から防大内の記念講堂に移動し、戸籍謄本や転出証明書の提出を行います。
各種書類の提出の最後に、自身がこれから1年間所属することになる中隊が発表されます。
中隊は各大隊(学生舎)の一階から、1,2・・・中隊と割り振られていきます。
それに大隊(学生舎)の番号と組み合わせて、中隊の番号が決まっています。
例えば、43中隊は、左から四つ目の学生舎の三階ということになります。
この所属中隊が、これから1年間の防大生活の難易度を大きく左右します。
中隊ごとに指導の厳しさなどが異なり、厳しい中隊に配属となると防大生活の難易度が大きく上がります。
傾向としては、1大隊が一番厳しく、数字が増えるにつれて比較的緩くなっていくと言われています。
しかし1大隊の1階である11中隊は、学生隊指導教官変更による防大の体制変更のモデルケースとしてよく用いられるため、他の中隊に比べて指導教官によって厳しさが大きく変わります。(私が防大在籍時は、指導形態の変更として台風が禁止されていました)
これで所属中隊の発表の解説を終わります。
対番学生の割り当て
記念講堂での中隊発表後に、次に行うのは自身の対番となる学生、対番学生の割り当てです。
対番とは企業でいうメンターのようなもので、何も知らずに入校してくる一学年に防大を生き抜くための術を教えてくれるありがたい存在です。
通常対番は2学年の学生が務めますが、たまに3学年が対番になることがあります。
大体各中隊の一学年で2~3人ほど上対番が3学年である学生がいますが、その学生は他の1学年から非常に羨ましがられます。
羨ましがられる理由は、”自分の対番学生からはシバかれない”という対番間でのメリットがあるためです。
基本的に、自身の上対番からシバかれることはほとんどありません。
2学年が指導権を得る(一学年をシバけるようになる)のは毎年4月末(最近は5月末)に行われるカッター競技会が終わってからであるため、4月中は基本的に3学年の学生が指導を行います。
4月中はあまり防大での生活に慣れておらず、3学年からシバかれることが非常に多いため”自分の対番学生からはシバかれない”というメリットが非常に役立ちます。
また、他の3学年から指導を受けていても上対番の3学年が庇ってくれることもあります。
これらの理由から上対番が3学年の学生は非常に羨ましがられます。
上対番が3学年であろうがなかろうが、上対番とは中隊移動のある3月まで一年間密接にかかわることになるので仲良くしましょう。
これで対番学生の割り当ての解説を終わります。
中隊指導教官・部屋長への挨拶
対番学生とのファーストコンタクトを済ませると、以降の行動は全て上対番と一緒に行います。
大隊の入り口で上対番と合流してから一緒に自身の所属する中隊の階まで上がり、そこで上対番との写真撮影と自身が住むことになる部屋番号の発表が行われます。
部屋番号の発表が行われた後は上対番の学生と一緒にその部屋まで行き、自身の所属する部屋の部屋長に防大に到着完了の報告を行います。
部屋長への報告が終わった後はその足で指導教官室まで行き、中隊指導教官にも同様の報告を行います。
到着完了の報告の際にも入室要領と呼ばれる手順を踏む必要があるのですが、この時の1学年はまだ“お客様期間”と呼ばれる期間でありシバかれることは無いので上対番に言われたとおりに行動すれば大丈夫です。
お客様期間については次の章で解説します。
これで中隊指導教官・部屋長への挨拶の解説を終わります。
お客様期間とは?
ここでいったん話を当日の流れから外して、“お客様期間”という単語が出てきたのでこれについて解説します。
お客様期間とは、防衛大学校着校から入校式までの期間(例年は5日ほど)の期間を指し、この期間中は1学年が何をしてもシバかれることはありません。(その代わり自身の上対番がシバかれる)
このような期間が設けられている理由としては、1学年に防大の本当の厳しさを知ってもらいふるいにかけて、耐えられない1学年にはとっとと帰ってもらうためです。
お客様期間中はまだ“防大にいるただの一般人”であり特別職国家公務員たる防衛大学校学生ではありません。
そのため防大を辞めたい場合でも「帰ります」と一言言うだけで帰ることができます。
そのためお客様期間に防大の厳しさを徹底的に叩き込むことによって、耐えられない学生には早めに帰ってもらいます。
入校式が終わって防衛大学校学生になってからは、辞めるためには公務員と同様の手続きを取る必要があり、退校までに2週間ほどかかります。
私が退校する際には部屋長が気を使ってくれて上級生からの指導を止めてくれましたが、同時期に退校した学生は普通にシバかれていたので心が折れた状態でシバかれ続けながら2週間を過ごす必要があります。
心が折れてからの防大での生活は本当にキツいので、お客様期間に無理だと感じたら素直に着校拒否することをオススメします。
私はお客様期間に辞めるかどうかの決断ができず、ズルズルと引き延ばした結果2か月ほどで心が折れてしましました。(これでも持ったほうらしいです。通常は4月中に退校することが多い)
防大で生き抜く自信がある人でも、お客様期間中にもう一度自身が本当に防大で生き抜けるのかを考え直しましょう。
これでお客様期間についての解説を終わります。
次のページでも、引き続き着校日当日にやることを解説していきます!



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